ラケットの握り方編

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握り方でフォームが崩れたり、出来る技術と出来ない技術が偏ったい間違った握り方によってケガにつながる可能性もあるのでまずは、正しい握リ方を覚えることからはじめてみましょう。

ラケットの種類

卓球のラケットには「シェークハンド」「日本式ペン」「中国式ペン」の3種類があります。
シェークハンドは、今主流のラケットで初心者でも持ちやすく扱いやすいのが特徴です。日本式ペンは、一番よく見かけるタイプのラケットでグリップが角張っておてラバーが片面だけに張られ片面のみでプレーするというのが最大の特徴です。中国式ペンは、ラバーが両面に張られていいますが、握りはペンというのが特徴です。

シェークラケットの握り方

差し出されたラケットと握手するように親指と人差し指の間の付け根がラケットの側面に来るようにグリップを握ります。このとき、ラケットの中心がズレないように注意してください。少しズレているとフォア、バックどちらかはやりやすいがもう一方はやりづらいという偏った握りになってしまうので握り方から意識することが大切です。そして、ラケットと手首が平行になっているかもチェックしましょう。人差し指は、ラバーに添えるように置きます。面の角度がコントロールできなくなる、ヘッドが回りづらくなる肘の故障に繋がる等の理由から人差し指には力を入れないようにしましょう。

日本式ペンの握り方

鉛筆を持つように人差し指の第1関節はグリップの先端に引っかけるように持ちます。裏面の中指・薬指・小指はくつつけて、指の側面でラケットをおさえます。この時、指が開いてラケットを持ってしまうと面の角度を調整出来なくなるので、状況に応じたボールを打ちづらくなります。指はラケットの裏面右半分に添えると面の角度を自在にコントロールしやすくなります。

中国式ペンの握り方

日本式ペンと同様に鉛筆を持つように握りますが、人差し指と親指で輪を作るイメージでグリップの角と角をつまむように持ちます。

よくある間違った握り方

●シェークハンドで人差し指が立ってしまうケース:グリップの握りが浅いと人差し指が立ってしまいますので親指と人差し指の付け根のにグリップを合わせしっかり深く握るようにアドバイスしてあげてください。人差し指が立った状態の力を入れたグリップを覚えてしまうと、肘の故障につながる恐れがありますので注意して下さい。
●ペンホルダーで中指・薬指・小指が開いてしまうケース:指が開いているとラケットの面のコントロールが上手く出来ません。手の平とラケットの間の空間が狭いと指が開いてしまうので手の平にボールを持ちながらラケットを握ってみるとよいでしょう。指の腹ではなく、指先の少し側面で面を支えるイメージで中指・薬指・小指はくつつけて、ラケットをおさえるようにアドバイスしてください。

 

【担当講師】 卓球を教えるコツ

氏名:矢川 博康(やがわ ひろやす)
所属:株式会社スポーツショップ キタザト
経歴:札幌卓球連盟副理事長
資格:公益財団法人日本卓球協会 卓球コーチ3 卓球上級審判員