頭と体のウオーミングアップ03「3動作」

  • 指導ポイント解説
  • 指導者
スポーツで求められる、体を動かしながら同時に頭を使う能力を鍛えていきます。

感覚器を通じた剌激や認知機能への剌激により、脳の活性化をはかるシナプソロジーのエクササイズを行います。基本動作に対して、剌激を変化させ続けることで脳を活性化させます。刺激を変化させることをスパイスアップと言います。
できることが目的ではなく、できなくても新しい刺激に反応することで脳の活性化が期待できます。お子さまのみならずご家族全員でも是非トライしてみてください。

3動作のルール

3つの動作を覚え、指示に対応した動作を判断し、その動作を行うエクササイズです。例えば、保護者の方がウサギと言ったら、お子さまはウサギの動作。カニと言ったらカニの動作。というように指示を判断して、対応する動作を行います。まず、子どもに3つの動作を教えてください。

  • ウサギの動作指示→手を頭につけジャンプします。
  • イヌの動作指示 →しゃがみます。
  • カニの動作指示 →手をチョキにして左右に移動します。

ウサギ・イヌ・カニと指示をだしてみましょう!

はじめは、基本動作を理解しているか確認しなが行ってみましょう。指示を聞いてそれに対応する動作を判断し全身を使って体を動かすという一連の流れを行うことで反応速度を高める効果が期待できます。

スパイスアップ!動物の名前から数字の指示にしてみましょう!

基本の動作に慣れてきたら、次は1はウサギ、2はイヌ、3はカニのように動物の名前の指示から数字の指示にかえてみましょう。

さらにスパイスアップ!動物の名前、数字それぞれの指示を判断しながらやってみましょう!

反応がスムーズになってきたら、脳への刺激が足りなくなってきているかもしれません。スパイスアップで刺激を変化させましょう。ウサギ、イヌ、カニ、1、2、3のうちどれか一つを言って指示を出します。お子さまは指示された言葉か数字を言いながらその動作を行いましょう。

期待できる効果

聴覚からの指示に対し、対応する動作を判断したり、短期記憶で覚えながら行ったりすることで脳機能の向上が期待できます。

【担当講師】 頭と体のウォーミングアップ

氏名:松㟢 由莉(まつざき ゆり)
所属:シナプソロジー 研究所
役職:教育トレーナー
主な経歴:

北海道大学医学部保健学科卒業

北海道大学大学院保健科学院 修士課程修了
札幌学院大学大学院臨床心理学研究科 研究生