子どものスポーツ傷害 野球編
- 指導ポイント解説
- 指導者
野球肩・野球肘/投球動作の反復によって起こる肩や肘の痛みで,少年野球選手3人に1人で野球肘は発生しているともいわれています。一般的には,投球動作によって肘内側の靭帯が引き伸ばされることで生じる肘内側の痛みを野球肘と呼んでいます。
離断性骨軟骨炎/投球による過度のストレスが肘に集中することで肘外側の骨が衝突して軟骨に炎症を起こし、小学校高学年から中学生の野球選手によく発生します。初めはあまり痛みをあまり感じないことも多いのですが、症状が進行すると肘の曲げ伸ばし運動の制限や、関節の変形を起こしやすく野球を続けることにも支障をきたしやすいため,注意が必要です。
子どもの野球によるケガの多くは反復する投球に伴うものです。予防には柔軟性や筋力、バランス,投球フォームのチェックなどが大切です。
【担当講師】 子どものスポーツ傷害
北海道大学 大学院保健科学研究員 機能回復分野 准教授
寒川 美奈
略 歴
寒川 美奈 (さむかわ みな)
北海道大学大学院保健科学研究院・准教授
【学歴】
1991年 札幌医科大学衛生短期大学部理学療法学科卒業
2002年 カナダアルバータ大学大学院留学
2003年 札幌医科大学大学院保健医療学研究科博士課程前期修了(理学療法学修士)
2007年 札幌医科大学大学院保健医療学研究科博士課程後期修了(理学療法学博士)
【職歴】
1991年 財団法人愛育病院整形外科理学療法室勤務
1995年 松田整形外科病院リハビリテーション科勤務
1999年 カナダウィスラーフィジオセラピークリニック勤務
2002年 日本福祉リハビリテーション学院勤務(講師)
2003年 北海道大学医学部保健学科理学療法学専攻勤務(助手)
2008年 北海道大学大学院保健科学研究院勤務(所属名変更)
2012年 北海道大学大学院保健科学研究院勤務(准教授)
現在に至る
【資格】
理学療法士(運動器専門理学療法士)
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
【社会活動】
2003年〜全日本スキー連盟情報医科学部トレーナー部会員
2006年 トリノオリンピック日本選手団フリースタイルスキーチームトレーナー
2010年 バンクーバーオリンピック日本選手団フリースタイルスキーチーム
トレーナー
2014年 ソチオリンピックマルチサポートハウストレーナー
2016年 リオオリンピック日本選手団本部メディカルトレーナー
2017年 2017冬季アジア札幌大会選手村ポリクリニック理学療法士
2017年 日本オリンピック委員会医学サポート部会員
2018年 平昌オリンピックハイパフォーマンスセンタートレーナー
2018年 ジャカルタアジア大会日本選手団本部メディカルトレーナー
【所属学会】
日本臨床スポーツ医学会,日本アスレティックトレーニング学会,日本体力医学会,
日本理学療法士協会,日本スポーツ理学療法学会(国際部会員)日本未病システム学会(評議員)